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 印刷 2021年01月27日デイリー版2面

郵船・マースクなど署名、船員 ワクチン優先接種へ。ネプチューン宣言

 世界の海上貿易の発展に取り組む国際非営利団体「グローバルマリタイムフォーラム」(デンマーク)は26日、コロナ禍で停滞する船員交代の改善のため、海運関係者らが策定した「ネプチューン宣言」に、APモラー・マースクや日本郵船などの海運大手、BPやカーギルなどのエネルギー、資源メジャーなどが署名したと発表した。ネプチューン宣言では、船員を「キーワーカー」と位置づけ、コロナのワクチンを優先的に接種させることなどを規定している。

 ネプチューン宣言には300以上の企業や団体が署名している。その中では船員交代を円滑にし、グローバルサプライチェーンを維持するために、4つの目標を掲げている。具体的には、船員の優先的なワクチン接種▽既存のベストプラクティスに基づくゴールドスタンダードの確立、実装▽オペレーター(運航船社)と用船者の連携強化▽主要な海事拠点間の空路の確保―など。

 今回、ネプチューン宣言に署名したのはAPモラー・マースク、BP、BW、カーギル、COSCO、DOW、ユーロナブ、MISC、郵船、リオ・ティント、シェル、トラフィグラ、ユニリーバ、ヴァーレなどの海上バリューチェーンを構成する主要なプレーヤー。

 ネプチューン宣言を策定したタスクフォースの一員であるオーシャンネットワークエクスプレス(ONE)のジェレミー・ニクソンCEO(最高経営責任者)は「パンデミック(世界的な大流行)の中、船員は食料、エネルギーなど重要な物資を提供し続けている一方で、いつ家族のもとに帰れるのか見当がついていない」とし、事態の改善の必要性を訴えている。