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 印刷 2021年01月20日デイリー版2面

NSU内航、広野IGCCパワー向け、石炭専用船「みらい」竣工。新来島どっく建造、JERAと25年契約

新造船「みらい」
新造船「みらい」

 NSユナイテッド内航海運(NSU内航、菅原泰社長)は19日、新来島どっくで建造していた広野IGCCパワー(石炭ガス化複合発電、福島県広野町)向けの1万5000重量トン型石炭専用船「みらい」が15日に竣工したと発表した。同社は国内発電最大手JERA(本社・東京)と25年間の輸送契約を結び、福島県の小名浜―広野間で石炭内航2次輸送を専用船「みらい」を投入して行う。年間約150万トンの石炭を輸送する。

 NSU内航のJERA向けの専用船は、広野火力発電所向けに就航している石炭灰専用船「きぼう」に次いで、今回の船が2隻目となる。

 新造船は国内最大の荷役装置付き石炭船で、自動荷役装置(セルフアンローダー)が搭載されている。2021年9月に営業運転を開始予定の広野IGCCパワーのIGCC設備向けの輸送を担う。

 IGCCは発電効率が高い次世代の石炭火力発電システムだ。既存の石炭火力発電に比べ発電効率に優れる。

 同船には省エネ型の電子制御エンジンを搭載しCO2(二酸化炭素)排出の削減を図るほか、港内での回頭、離着桟の安全性向上のためベックツインラダーを採用。乗組員の労働環境向上や女性船員活用などを考慮し、各室にトイレ、シャワーなどの設備を備える。

 「みらい」の船名は、福島県広野町役場職員の応募から付けられた。世界最新鋭の石炭火力発電所向けの船として、福島復興に寄与し地域の「みらい」の象徴となるとの思いが込められている。

 〈主要目〉1万8419総トン▽1万5000載貨重量トン▽全長149・91メートル▽幅27・2メートル▽深さ14・2メートル▽速力13・5ノット