物流ウェビナー2 満席
 印刷 2021年01月14日デイリー版1面

中国・唐山港、30隻超 1カ月滞船。豪州発バルカー、船員交代できず

 豪州から中国へ石炭を運んだバルカーが荷揚げできない状況が続いている。新型コロナウイルスの感染源を巡り両国が対立した影響とみられ、中国河北省の唐山港沖で長期滞船しているバルカーは30隻を超える。日本関係船も複数隻含まれる。中には半年以上も沖待ちを強いられている船もあり、船主関係者は船員の心身への負担を危惧している。

 船価鑑定大手の英ベッセルズ・バリューによると、北中国の主要な石炭輸入拠点である唐山港(京唐港区・曹妃甸港区)の沖合で35隻のバルカーが長期滞船を強いられている。

 35隻は中国に到着する前の寄港地が豪州で、唐山港に到着後、30日以上にわたり停船しているハンディマックスからケープサイズのバルカーになる(今月5日時点)。

 中国沖で長期滞船しているバルカーの中には、日本船主の保有船も複数隻ある。船主関係者によると「荷揚げのめどはたっていない」という。

 また、これら船舶は新型コロナの感染拡大防止を理由に中国での船員交代が認められていない模様。同関係者は「船員の心身を害す恐れがある。定期検査などのドック工事にも支障を来す可能性がある」と語る。

 一部では、船員交代のために他国に回航する動きも出てきた。

 インドの港湾・海運・内陸水運省のシュリマンスク・マンダビヤ大臣は9日にSNS(会員制交流サイト)上で、中国で停船していたインド船籍の「Jag Anand」について、日本の千葉に回航しインド人船員23人の交代を行うと発表した。

 「Jag Anand」はインド船社グレート・イースタン・シッピングが運航するケープサイズで、昨年6月から停船していた。同国の船員組合は感謝の気持ちを表明するとともに、中国沖で滞船している他のインド人船員配乗船についても同様の措置が取られることを求めた。