ロシア鉄道回廊の可能性 -日本発欧州向けの新ルートへ-
 印刷 2020年12月11日デイリー版2面

内航総連・栗林会長、カボタージュ規制堅持を。外国籍客船、国内運航 特措要望に

 日本内航海運組合総連合会の栗林宏吉会長は9日夕、政策委員会後に記者会見した。JR九州高速船が外国籍新造高速旅客船を一時的に国内輸送を可能にする特例措置を国に求める動きが出ていることについては、「(われわれとしては)カボタージュ規制(国内海上輸送の自国籍船限定)堅持というスタンスは変わらない。(コロナ禍で同船が運航できないという)特殊事情だと思うが、特例は認めないでほしい」と強調した。

 同社の新造船「クイーンビートル」は博多―韓国・釜山航路に就航する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で同航路で運航できない状況が続く。同社は国から特例措置を得た上で、日本国内で運航する計画を立てている。

 栗林会長は「今回は旅客船業界で対応してもらう話。事態を見守り、どうしてもという事態となれば、われわれとしても対応したい」との考えを示した。

■コロナに振り回された1年

 今年最後となった定例会見では2020年を回顧。

 「コロナに振り回された1年。4、5月の緊急事態宣言で、荷動きが急減するなど過去に経験したことのない事態が発生し、内航総連として対応に追われた」と説明し、「今回の感染症の影響はあまりにも大きく、来年以降、傷跡が残るか心配する」と述べた。

 内航船員の働き方改革、内航海運業界の在り方などを議論した国土交通省の交通政策審議会(国交相の諮問機関)海事分科会の部会で取りまとめが行われたことにも言及。

 「船員の働き方改革による労働環境改善、内航海運の生産性向上、安定輸送確保を実現するために市場環境整備などに取り組むことへの道筋を付けてもらった画期的な1年。来年以降、内航海運の新たな在り方が明確になっていくのでは」とコメントした。