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 印刷 2020年12月03日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】ベソン、ゼロノースと提携、船主などの環境ニーズに対応

 不定期船向けの運航システムを提供する米ベソン・ノーティカル(本社・ボストン)は1日、デンマークのゼロノースと戦略的提携で合意したと発表した。ベソンの運航システムとゼロノースの航海最適化ソフトウエアを組み合わせることで、船主や用船者の燃料消費量の節減や環境負荷低減ニーズに対応する。

 ベソンが開発した不定期船に特化した運航システム「Veson IMOS Platform」(VIP)は、業務効率の改善や意思決定の高度化に寄与することが評価され、海運会社や荷主など300社超が採用している。

 ゼロノースは、デンマーク船社マースクタンカースのデジタル部門が独立する形で今年設立された。デジタル技術を活用し、不定期船ビジネスを持続可能にしていくことが狙いだ。

 9月には、穀物メジャーの米カーギルからの出資も受け入れた。カーギルはゼロノースが開発した運航最適化支援ソフト「オプティマイズ」を活用し、効率運航によるCO2(二酸化炭素)排出削減などを図っている。

 今回の両社の提携により、ベソンのVIPにゼロノースのオプティマイズを統合。VIPのユーザーは燃料管理をより高度化し、収益性を高め、CO2排出を減らすことが可能になる。

 ベソンの顧客が運航している船舶のうち、既に300隻がオプティマイズのデータと統合しているか、統合する予定になっているという。