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 印刷 2020年10月20日デイリー版3面

CMA・MSC、トレードレンズとの統合完了。マースクと共に設立船社に

 欧州コンテナ船社大手CMA―CGMとMSCの2社は15日、ブロックチェーン(分散型台帳技術)を活用した貿易情報プラットフォーム(PF)「トレードレンズ」との接続・システム統合が完了したと発表した。両社は、トレードレンズを共同開発するマースクと共に、設立船社という位置付けで、今後のエコシステム(経済圏)拡大で大きな役割を果たしていく。

 トレードレンズはIBMハイブリッドクラウド、同ブロックチェーンの基盤の上で稼働している。

 海運業界ではこれまでも、紙ベースでの情報のやり取りによるコスト増、ビジネス機会損失が問題となっていた。マースク、MSC、CMA―CGMの欧州大手3社とIBMは各国港湾や税関当局、3PL(物流一括受託)企業と連携。より迅速で確実に文書や船積み情報を共有することで、PFネットワーク参加者のメリットが拡大するよう、デジタル移行を進めていく。

 トレードレンズは2018年の稼働開始後、トレードレンズのエコシステムには10船社を含む175組織が参加し、600以上の港湾とデータ連携している。これまで3000万回以上のコンテナ輸送、15億件の輸送工程、1300万件の貿易書類の手続きをPF上で処理したという。