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 印刷 2020年10月20日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】商船三井、自動衝突防止で実証実験。海技研・東京海洋大・YDKと

 商船三井は19日、海上技術安全研究所、東京海洋大学、航海機器メーカーのYDKテクノロジーズと「避航操船アルゴリズムと避航自動化」の共同研究に合意し、契約を締結したと発表した。東京海洋大の練習船「汐路丸」での実証実験を通じて、自船の航路に対する複数の相手船による航行妨害ゾーン(OZT)を推定し、避航航路を提案する自動衝突防止技術の確立を目指す。

 今回のプロジェクトには商船三井グループから海事コンサルティング会社MOLマリンと、舶用技術商社の商船三井テクノトレードが参画。避航航路演算アルゴリズム開発の一環として、東京湾などの輻輳(ふくそう)海域で「汐路丸」の実証実験を実施する。

 実験では、複数のOZTを避けて航行する避航航路の提案を目的に船上でのリアルタイム演算を確認。避航操船システムとしての有効性を継続的に検証する。

 与えられた条件下でどのような行動を取るかを人間がルール化する「ルールベース」手法や、機械が試行錯誤して学習する「深層強化学習」手法も活用し、先進的航行支援システムの開発を目指す。

 さらに輻輳海域で見合い関係になる前の中長期的避航戦略と、海技者経験などを考慮した安全・安心を実現する避航操船支援技術の実現も図る。