MOLwebinar0702
 印刷 2020年10月19日デイリー版6面

商船三井客船、「にっぽん丸」運航再開へ。山口社長「ウィズコロナ時代に共生」

運航を再開する「にっぽん丸」(商船三井客船HPから)
運航を再開する「にっぽん丸」(商船三井客船HPから)

 商船三井客船は14日、同社が運航するクルーズ客船「にっぽん丸」の再開に当たり、新型コロナウイルス感染症対策に関するオンライン説明会を開催した。2月に船内リニューアルのため東京港に帰港した「にっぽん丸」は、11月から企画募集型クルーズを再開。説明会に同席した山口直彦社長は「停船で会社としては厳しい状況にあるが、安全・安心を最優先に、ウィズコロナの時代に共生するクルーズを提供したい」と語った。

 同社は、感染対策の3つの柱として、感染者の乗船▽船内での感染▽感染の拡大―の3つのリスクの低減を進める。

 感染者の乗船を防止するため、参加者に事前にPCR検査を実施。乗船日前日から14日以内の発熱など所定の項目に該当する場合は乗船を断る。また、乗船時には体温チェックと健康質問票の提出を義務付ける。

 PCR検査は乗組員についても実施する。フィリピン人乗組員に関しては、同国出国前の検査に加え、日本入国時の抗原定量検査、乗船後のPCR検査と10日間の隔離を実施する。

 船内感染の防止に向けて、設備の清掃・消毒を徹底。全客室に外部から新鮮な空気が供給されており、1時間に約6回の換気が行われているという。

 ほかにも、密集が想定される場所での座席数の削減やソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保、一部サービス内容の変更などを行う。

 感染拡大防止策として、発熱者を特定するAI(人工知能)搭載のサーモグラフィーを船内の複数箇所に設置。また、乗船証に記載されたQRコードを読み込むことで、位置情報を記録する独自の濃厚接触者特定アプリを導入する予定だ。

 有症者発生時には隔離と検査を実施し、船客の自室待機と関係各所への情報提供を速やかに行うとしている。

 同社は、2020年の配船方針として、営業航海は2泊3日以内の国内だけとしている。旅客数は、最大定員の4割に絞り、今期中は6割を上限とする。感染状況に応じて、速やかに中止などの判断をするとしている。