マリンネット×日本海事新聞ウェビナー 深堀り対談 「苦境に立つ日本造船業界の今を読む」
 印刷 2020年10月16日デイリー版3面

日本通運とソフトバンク、物流DX支援で新会社。トラック配車支援サービス開始

トラック配車支援サービスの画面イメージ
トラック配車支援サービスの画面イメージ

 日本通運とソフトバンク(SB)は15日、同日から物流事業者向けにトラック配車支援サービスを開始すると発表した。今年4月に物流業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する新会社「MeeTruck」(ミートラック、本社・東京都港区、横井直樹社長兼CEO〈最高経営責任者〉)を共同で設立。日通の物流に関する知見とソフトバンクが持つ通信事業を基盤とした最先端テクノロジーを生かし、ドライバー不足やEC(電子商取引)需要の拡大などの課題を抱える物流業界のDXを支援する。

 新会社は4月2日設立で、出資比率はSB51%、日通49%。社長兼CEOにソフトバンクグループの横井氏が就任した。両社は新会社を通じたサービスの第1弾として、社名を冠するクラウド型配車支援サービス「ミートラック」を月額1万5000円で提供する。

 同サービスは、受注した運送業務の案件登録やトラックの割り当て、勤務計画表の作成などを場所や時間にとらわれずウェブアプリケーション上で誰でも簡単に行える。併せて、デジタルデータとして一元管理も可能とする。運用しやすく、操作性に優れたサービスを低価格で提供することにより、業務効率化を支援。今後は、サービス利用者の要望を基に柔軟かつ継続的にサービス開発・改善を行い、受発注や実績管理などの機能を拡充する方針だ。

 第2弾では、2021年度中をめどに物流事業者と荷主企業をつなぐマッチングサービス開始も予定する。将来的には、配車支援サービスの提供で得た知見やデータを基に、AI(人工知能)などの先端テクノロジーを活用し、サービス利用者のニーズや傾向に応じた、より高品質なマッチングの実現を目指す。

 日通は長期ビジョンで、グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニーへの成長を掲げている。これまでも倉庫業務での自動走行フォークリフトや自律協働型ピッキングロボットなどの技術を積極的に導入してきたが、今回、社外のステークホルダーが多いトラック輸送の現場にDXをもたらすべく、新たな取り組みをスタートさせる。

 一方、SBは「Beyond Carrier」戦略の下、通信事業を基盤に最先端テクノロジーを活用した新規事業の創出や産業のデジタル化を推進しており、その一環としてDXによる物流業界の変革に注力。物流のサプライチェーン全体の最適化を目指し、これまでにラストワンマイル配送やIoT(モノのインターネット)宅配ボックスに関する実証実験を実施。今回新たにトラック輸送へ領域を広げる。