マリンネット×日本海事新聞ウェビナー 深堀り対談 「苦境に立つ日本造船業界の今を読む」
 印刷 2020年10月14日デイリー版2面

大連など中国10港、規制緩和。外国人船員の交代再開へ

 BIMCO(ボルチック国際海運協議会)は12日、大連など中国の10港で外国人船員の交代業務が再開されると発表した。停滞する船員交代の円滑化が期待される。ただ、新型コロナウイルスの陽性者が5人以上出た船社については、一定期間交代を認めないなど複数の条件も設けられている。

 今回外国人船員の交代が再開されるのは大連、天津、青島、上海、寧波、福州、厦門、広州、深圳、海口の10港。ただ、実際に交代可能となる時期は不明だ。

 また、交代には複数の条件をクリアする必要があるという。具体的には、交代で同10港に寄港する船は海外の港を出港してから14日以上経過していなくてはならない。船員らは中国税関の適切な検疫、核酸検査(PCR検査)で陰性が確認される必要があり、記録を保持する。船社には下船する外国人船員について、下船地点から出国ゲートへ直接移動させるためにレンタカーを手配することや、別の船へ直接乗船させるなどの対応を課す。

 また、陽性反応のある船員5人以上が確認された船社については、15日間、同10人では30日間、それぞれ交代を認めないという。それ以上の人数の陽性者が確認された場合には、関係当局の別の評価をクリアするまで、船舶の操業を認めない方針だ。

 船舶管理会社の関係者は「中国の港で規制緩和が進むことは船員交代にとってプラス。だが、感染者数に応じた交代や操業の停止というペナルティーには注意が要る」と語る。