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 印刷 2020年10月01日デイリー版3面

北米東航1-8月、フレックスポート倍増。NVO取扱量、エイペックス首位に

表・グラフ

 アジア発米国向け(北米東航)のNVOCC(海上利用運送事業)取扱量は企業ごとに明暗が分かれている。米通関統計会社PIERSがまとめた1―8月実績によると、これまで不動の首位だったエクスペダイターズが前年同期比10%減。香港ケリーロジスティクス傘下のエイペックスが8%増でエクスペダイターズの物量を上回り、首位となった。また、デジタルフォワーダー最大手フレックスポートの物量が2・4倍となり、全体の16位に入った。

 日本海事センターがまとめた北米東航全体の1―8月コンテナ荷動きは5%減の1115万TEU。7月以降増勢に転じているが、年前半の落ち込みが響いている。

 北米東航のNVOCC上位25社取扱量は表の通り。25社合計では2%減と、マーケット全体と比較して落ち込みは小さい。

 個別に見ると、25社のうち5%以上伸びた会社が11社、5%以上落ち込んだ会社が8社と、企業ごとにばらつきがでた。

 勢いが目立ったのは首位エイペックスのほか、5位オナーレーンの13%増、7位トップオーシャンの9%増など。

 最大の伸び率となったのはフレックスポート。設立5年目の新興企業で、デジタルプラットフォーム(PF)により顧客の貿易業務効率化を支援する「デジタルフォワーダー」という業態の最大手。物量など外からは実態が見えにくかった同社だが、伝統的フォワーダーと争って上位陣に食い込む物量を有していることが判明した。EC(電子商取引)需要などで、顧客層である中小荷主に追い風が吹き、取り扱いを大きく伸ばしたものとみられる。

 上位陣で低迷したのは、米国流通大手荷主に強いエクスペダイターズのほか、2019年通年で2位だったCHロビンソンが4%減で1つ順位を下げたほか、台湾OECは4位を維持しながらも、7%減と大幅減。11位ディウェルは16%減と最大の減少幅となった。

 欧米メガフォワーダーは、キューネ・アンド・ナーゲルが1%減、DHLが2%減、UPSが11%減、DBシェンカーが15%減、フェデックスが11%減と全社弱含みだった。