内航海運×SDGs -人のサステナビリティー スーパーバナー
 印刷 2020年10月01日デイリー版1面

コンテナ不足 深刻化。来年2月まで続く見通し

 北米航路を中心とした旺盛なコンテナ荷動きを背景に、コンテナ機器の不足が深刻になっている。コンテナ船各社ではドライ用新造コンテナの調達を進めているものの、生産が追い付かず必要本数を確保できていない。いま発注しても、引き渡しは来年2月以降となる。また通常であれば売却用に回される古いコンテナにまで、需要が殺到しているようだ。コンテナリース会社では来年の旧正月に荷動きがいったん落ち着くまで、この状況が続くとみている。

 世界的にコンテナ不足が言われ始めたのは7月ごろからだが、8月からさらに顕在化。夏場以降はリースを含めたコンテナ機器の取り合いになっているという。

 「『デポバン』でいいから貸してくれと言われている」

 あるコンテナリース関係者は驚きながらこう話す。デポバンとは、1度目のリースを終えてデポに戻ってきたコンテナのこと。製造から10年を超えたものなどのほか、破綻した韓進海運が使っていたものなどを指すという。既にかなり使い込まれているので、通常は借り手が付かず売却用に回されている。

 ところが今の極端なコンテナ不足により、デポバンでもいいからと船社はコンテナの確保に奔走。デポバンの取り合いになっている。

 新造コンテナについてはさらに厳しい。中国のコンテナ生産工場はフル稼働だが、いま発注しても引き渡しは早くても来年2月という。夏場にかけてコンテナ船社は新造コンテナの確保に動いたが、必要本数の確保は程遠い状況だったようだ。ただし、COSCOとマースクはグループ内にコンテナ製造メーカーを持つため、他のコンテナ船社に比べて調達には有利に働いているといわれている。

 コンテナリース会社ではいまの極端なコンテナ不足について、少なくとも年内か、もしくは来年2月の中国旧正月休みまで続くのではと予想している。