MariTech Webinar Japan 2020 <日英同時配信>
 印刷 2020年09月25日デイリー版2面

市況2020】ケープサイズ、10月先物2.4万ドルに急騰。中国滞船・船員交代難航でタイト感

 鉄鋼原料を輸送する18万重量トン級ケープサイズバルカーのFFA(運賃先物取引)市況が上昇している。23日付ロンドン市場の10月物FFAレート(主要5航路平均)は前日比3150ドル高の2万3750ドルに急騰。新型コロナウイルス感染対策を背景とした中国沖での滞船拡大や船員交代の難航を背景に、太平洋を中心に船腹需給が引き締まっており、輸送需要のピークシーズンに当たる10月以降に向けて先高観が高まっている。

 現物のケープサイズ市況も改善しており、23日付主要5航路平均レートは前日比1363ドル高の1万8592ドルと3営業日続伸した。太平洋ラウンドの上げ幅が最も大きく、2780ドル高の2万1863ドルを付けている。

 中国向け鉄鉱石荷動きが堅調に推移していることに加え、中国の一部港湾での船員対象のPCR検査などにより滞船が拡大していることが船腹需給のタイト化に作用。このほか、大西洋でのコロンビア炭の荷動き増勢もマーケットの押し上げにつながっている模様だ。

 10―12月物FFAは前日比1725ドル高の2万1125ドル。新鋭船の標準的な採算ライン2万ドル強を上回りつつある。

 ただ、豪州やブラジルの雨期入りで需要停滞期に入る来年1―3月物FFAは1万500ドルに低迷しており、中長期的なドライ市況の不透明感は払拭(ふっしょく)されていないようだ。