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 印刷 2020年09月17日デイリー版2面

市況2020】ケープ1.5万ドル 復調の兆し。出荷好調・中国沖滞船で

 鉄鋼原料輸送を担う18万重量トン型ケープサイズバルカー市況に復調の兆しが見られるようだ。好調な西豪州出しの出荷と、揚げ地の中国沖での滞船が主因。15日付の英ロンドン市場で、主要航路平均値は日建て1万5942ドルと3営業日続伸した。邦船社の担当者は「船腹需給は締まる流れにある」とし、今後の上昇に期待感を示す。

 出荷サイドは西豪州出しが好調であることに加え、ブラジル出しも堅調という。同担当者は「ブラジル出しはコロナの影響で一部で操業停止となる可能性もあったが、何とか回避している。通年では出荷量は落ちるが、この非常時ではまずまず」との認識を示す。

 揚げ地側では、中国沖で滞船が発生。中国の一部の港では、感染の拡大するフィリピン・マニラで船員交代を済ませた船舶や、海外寄港から14日を経過していない船舶を警戒し、PCR検査などを課している。

 こうした水際対策で荷揚げ待ちの滞船が起こっているようだ。ブローカーのリポートで、滞船規模は135隻との報告もある。台風なども重なった9月上旬に比べれば減少しているが、依然として多い。滞船で供給が絞られることで、市況上昇の可能性もある。

 ケープ市況は8月7日以降2万ドルを割り、連日下降線をたどっていたが、今月11日以降は反発。2万ドル強とされる新鋭船の損益分岐点には届かないものの、1万5000ドル台で推移している。