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 印刷 2020年09月16日デイリー版3面

上原・鉄道局長就任会見、災害時の鉄道網強化へ

就任会見する上原氏
就任会見する上原氏

  国土交通省の上原淳鉄道局長が15日、専門紙向けの就任会見を開き、JR貨物のサービス向上やAI(人工知能)などの技術革新の推進について期待感を示した。また災害時の代替輸送としての鉄道ネットワークを強化していく考えも述べた。

 上原局長は旧運輸省(現国土交通省)に入省後、国有鉄道改革推進本部に配属されたことについて、「国鉄が民営化された時期だった。経営を圧迫していた貨物部門がJR貨物として分社化した。民営化することで新たな道が開けるとの期待感があった。その流れを今も大事にしていきたい」と振り返った。

 鉄道へのモーダルシフトが進んだ結果、JR貨物は2019年度に経常利益89億円を計上。これについては、「JR貨物がこういう形で再生したことは本当にうれしい」と話した。

 また、同社が自然災害や新型コロナウイルス対策としての代替輸送を実施していることや、AIの活用などデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していることに関しては、「総合物流企業グループへと進化することを期待している」と述べた。

 東日本大震災など災害時の鉄道の在り方についても触れ、「仙台港が被害を受け、タンカーが接岸できなかったが、JR貨物の列車が日本海側から石油を輸送した。国土強靭(きょうじん)化における鉄道が果たす役割は大きい。今後も鉄道ネットワークを強化していく」と説明した。

 このほか、鉄道の旅客事業についてはポストコロナ、ウィズコロナを見据えて「鉄道局としてできるだけの支援をしていきたい」と訴えた。