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 印刷 2020年09月14日デイリー版3面

インドネシア物流スタートアップ、SB系などから1億ドル調達。運送・倉庫のPF展開

 インドネシアの物流スタートアップ、ウエアシックスは10日、ソフトバンクグループ傘下のソフトバンク・ベンチャーズ・アジア(SBVA)などから総額1億ドル(約106億円)を調達したと発表した。ウエアシックスは調達した資金を物流技術の開発、世界水準の高度人材の採用に充て、同国の物流のデジタル化と効率化を目指す。

 事業が軌道に乗り、収益が伸びていく段階の「シリーズB」ラウンドの資金調達を完了した。この1年間で、シンガポールを拠点とするベンチャーキャピタルのEVグロースなど既存投資家に加え、SBVA、インドネシアの通信・メディア大手EMTEKグループ、テマセク系のファンドなどから出資を受けた。

 ウエアシックスは2017年に設立。荷主と倉庫、トラック輸送の事業者をつなぐ物流プラットフォーム(PF)を展開している。港湾を含めインドネシアの100都市以上をカバーし、荷主は375拠点の倉庫と4万台以上のトラックを利用可能。業績は昨年6月に純損益が黒字化しており、コロナ禍でも必需品を効率的に輸送し急成長を遂げた。

 特にトラック輸送については求貨求車のマッチングばかりでなく、オペレーションまで関与し、効率を高めているという。合い積みや帰り便活用の最適化、ハブ・アンド・スポーク型の配送網も提供。トラック事業者は従来よりも稼働率を50%向上可能としている。

 PFの利用荷主は250社以上。ユニリーバや地元財閥サリム・グループの食品会社、タイ素材大手サイアム・セメントなども利用している。

 インドネシアのトラック輸送と倉庫の市場規模は550億ドルとされるが、島しょ国のために物流が大きな課題になっている。ウエアシックスは運送と倉庫のデジタル化による効率化を目指す。さらに東南アジア最大の物流網の構築を目標に、PFの強化に取り組む。