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 印刷 2020年09月10日デイリー版1面

新型コロナ】IMO事務局長、早期の船員交代を。国連総会で提起も

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で困難となっている船員交代について、IMO(国際海事機関)のキータック・リム事務局長は8日、「船員はいつまでも海にとどまることはできない」との声明を発表した。水際対策に取り組む加盟国に対し、IMOが提案した船員交代に関わる推奨プロトコル(手順)を早期に実施するよう促した。これに加え、同氏は22日に開かれる国連総会で船員交代について問題提起するよう加盟国に呼び掛けた。

 IMOは現在、海上労働条約(MLC)が定める11カ月の期間を超えて乗船している船員が30万人以上いると推定している。さらに、17カ月以上乗船した船員もいると報告した。

 リム氏は「人道上の危機が海上で起こっており、船員の健康を保護し、輸送の安全を確保するために緊急の行動が必要」と船員交代の早期実現を求めた。こうした問題が長期化すれば「経済的影響がさらに深刻化する」と警鐘を鳴らした。

 同氏はIMO加盟国に対し、22日から始まる第75回国連総会の第1回ハイレベルウイークで、船員の危機について問題提起するよう求めた。

 また、IMOは国連、ILO(国際労働機関)と共同で24日の世界海事デーに、船員が直面する危機について認知度を高めるためのサイドイベントを主催する。