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 印刷 2020年09月10日デイリー版1面

MariTech 海事未来図】HMM・サムスン重工、スマートシップで覚書。2.4万TEU型に新技術

 韓国コンテナ船最大手HMM(旧現代商船)と同国造船大手サムスン重工業は、スマートシップ分野の技術開発で協力する覚書(MOU)を結んだ。HMMが8日発表した。この一環でHMMは、サムスン重工が独自開発した次世代スマートシップシステム「SVESSEL」を自社の2万4000TEU型の超大型コンテナ船5隻に搭載し、運用データの分析を進める。

 またHMMは今月半ばから、船舶の安全性・効率性をリアルタイムで監視できる「スマートシップ・コントロールセンター」を本格稼働させることを明らかにした。

 同センターでは貨物情報や航路、海象、船舶の位置、状態などの豊富なデータを基に船舶を監視するとしており、操業の準備を進めている。

 HMMとサムスン重工のMOUは、スマートシップに適用可能な環境負荷の低い技術の開発と、船舶のデジタル化に関連した技術力の強化が柱になる。

 HMMは提携の一環で、今年竣工した2万4000TEU型船12隻のうち5隻にサムスン重工の「SVESSEL」を採用した。

 「SVESSEL」は陸上と船上で連携し、燃料を節減できる最適ルートを計画することで効率的な運航を実現するシステム。船体や機器の状況をリアルタイムでモニタリングすることで、故障の予防診断も可能だ。

 HMMは「サムスン重工の『SVESSEL』は、従来型の船舶をアナログからデジタルベースに移行させることで、ICT(情報通信技術)と融合したライフサイクル管理の行き届いた船舶へと進化させることができる」とコメントした。