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 印刷 2020年09月08日デイリー版1面

新型コロナ】船員交代、停滞長期化 2巡目。船管「船員との信頼問われる」

 新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する中で、船員交代が2巡目に入り始めている。感染拡大以降に下船した船員が休暇を終え、再び新規要員として乗り出している。新型コロナは収束の兆しが見られず、世界的に船員交代は停滞し続けている。再び乗り組む船員らはある程度の長期乗船を視野に交代に臨むことになる。船舶管理関係者は「こうした厳しい状況だからこそ、船員との信頼関係が問われる」と語る。

 ある船舶管理会社では、足元の船員交代で新規要員として乗り組む船員については、5、6月ごろに下船した者が対象になっている。下船後3カ月程度の休暇を経て、再び管理船に配乗する。

 同社ではコロナ禍でも休暇は平時と同じ3カ月程度としている。

 同社関係者は「自前で船員教育を行っているところであれば、乗船中の船員に対し、休暇・待機中の船員がどの程度いるのかを示す予備員率を把握しているはず。当社の場合、予備員率は35-40%。世界的に移動規制が続く中、同水準では、徐々に船員交代が2巡目に入らざるを得ない」と語る。

 5、6月時点では既に世界的に船員交代が滞っていた。この時期に下船した船員らは、交代の難しさを身をもって理解している。実際に長期乗船になっていた者も対象になる可能性がある。

 いまだ船員交代はフライト(航空機による移動)の停滞や各国の水際対策の強化で正常化には程遠い。英国の航空情報会社OAGによると、8月最終週の世界のフライト数は前年同期比47%減となっている。

 交代難を経験している船員らを再び配乗することについて船舶管理関係者は「こうした厳しい状況だからこそ、会社と船員との信頼関係、ロイヤリティー(忠誠心)が問われる」との考えを表明。

 その上で、船員とその家族らへのきめ細やかなサポート、メンタルケアなどに注力する方針を示した。