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 印刷 2020年09月08日デイリー版2面

台風10号】旅客船200航路運休。西日本中心。長崎で浮きドック漂着

国交省内で開かれた災害対策本部会議
国交省内で開かれた災害対策本部会議

 大型で強い台風10号は6日未明から7日早朝にかけて九州全域を暴風域に巻き込みながら北上し、各地に被害をもたらした。この影響で西日本を中心に、旅客船や国内フェリーなど約200航路が運休した。また、暴風により長崎港湾内に係留していた浮きドックが陸に漂着するなどの被害が出た。国土交通省は台風が上陸する前の4、6の両日、災害対策本部会議を開き、赤羽一嘉国交相が関係各局に対応を指示していた。

 国交省海事局によると、7日午前11時時点の集計で、168事業者が旅客船や国内フェリーなど198航路を運休(一部運休を含む)した。台風が最接近した九州西側だけではなく、中国や四国の航路の運休も決めた。船舶の損害はないが、愛媛県などの離島で桟橋に損害が出たという。

 海事局は今回の運休について「予防対策として大型台風が上陸前の6日午前中に計画運休を決めた事業者が多い。沖縄の航路では4日とかなり早い段階で決めたようだ」と話した。

 海上保安庁によると、長崎港の湾口に架かる女神大橋に係留していた船舶の修理に使用する浮きドック(長さ56メートル、幅35メートル)が7日午前5時ごろ、陸に漂着しているとの通報があった。人的被害や油の流出は確認されていないという。

 海保庁は台風が上陸する前の2日にかけて西日本や太平洋側に高潮や走錨を警戒するなど「海の安全情報」を21件発出していたほか、港湾での避難勧告も実施した。錨を下ろした状態で流される走錨事故を防ぐため4日から7日にかけて、志布志国家石油備蓄基地(鹿児島県)、神戸空港(神戸市)など付近の7海域で錨泊制限を設定した。7日午前10時時点で一部海域は解除されている。

 国交省は4、6の両日、省内の防災センターで災害対策本部会議を開いた。このうち、6日の会議では赤羽国交相が「台風の接近に伴う高潮高波についても最大級の警戒が必要だ」と関係各局に対応を指示した。海保庁に対しては「人命を最優先に対応に当たってほしい」と要請した。