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 印刷 2020年09月08日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】カーギル、デジタルで海運低炭素化。マースクタンカース子会社と提携

 穀物メジャーの米カーギルは2日、プロダクト船社マースクタンカースから分社化したデンマークのゼロノース(本社・コペンハーゲン)と戦略的パートナーシップで合意したと発表した。ゼロノースが提供するデジタルソリューションを活用し、海上輸送の低炭素化とコスト削減を目指す。

 カーギルは同社が用船する船隊に、ゼロノースが不定期船の船主やオペレーター(運航会社)向けに提供するソフトウエア「オプティマイズ」を採用。カーギルのチャータリングやトレーディングの知見と融合し、燃料消費量の節減とCO2(二酸化炭素)排出量の削減を図る。

 カーギルは2019年から、同社の船隊の一部で「オプティマイズ」を利用してきた。ゼロノースが今年6月、さらなる成長に向けマースクタンカースと共に新たな投資家を招き入れる考えを示したことを受け、カーギルはゼロノースに出資参画することを決めた。

 「オプティマイズ」は「シムバンカー」と呼ばれていたソフトで、市況やバンカー価格、気象海象、個々の船舶の性能などの各種データを加味し最適運航を実現する。今回のカーギルとの提携により、同ソフトを利用する船舶は約1000隻に拡大するという。

 カーギルは米国の穀物大手で、海運子会社のカーギル・オーシャン・トランスポーテーションは650隻規模の船隊を運航している。