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 印刷 2020年08月19日デイリー版1面

市況2020】スープラ、今年最高値1万ドル強。米国・黒海積み穀物活発化

 5万-6万重量トン級のスープラマックスバルカー市況が上昇している。17日付ロンドン市場の主要航路平均レートは1万378ドルと今年最高値を更新し、米国ガルフや黒海積みの穀物トレード活発化が寄与。さらにコロナ禍による船員交代の難航を背景に、遠距離トレードに対応可能な船腹が少なくなっており、ドライ市場の需給にタイト感が加わっている。

 航路別の用船レートは長距離航路の米ガルフ-極東が2万5300ドル、黒海-極東が2万5500ドルとそれぞれ高値を記録。大西洋で米ガルフ-欧州航路が1万7000ドル強を付ける一方、太平洋ラウンドは8800ドル台と西高東低の傾向が鮮明となっている。

 ドライ市場関係者は「足元の上昇局面がすぐに収まるとは見ていない」と当面の堅調持続を予想した上で「コロナ禍で自由に動ける船が減っているが、そうした船を持つ船主には追い風のマーケットだ」と指摘する。

 今年前半のスープラマックス市況はコロナ禍の世界経済停滞のマイナス影響もあり、主要航路平均レートが4000-6000ドル台に低迷。

 しかし、6月下旬以降は中国の経済活動再開や北半球の穀物出荷期入りを追い風に改善基調に転じ、ケープサイズやパナマックスの大型船の好調もプラス影響をもたらした。

 17日付のFFA(運賃先物取引)レートは10-12月物が1万950ドルとほぼ足元並みを見込む半面、来年1-3月物は不需要期入りを背景に7800ドルに下落。来年4月以降は9000ドル台で推移すると予想されている。