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 印刷 2020年08月19日デイリー版1面

ジム、貨物の誤申告チェック、AI活用で性能向上

 イスラエル船社ジム・インテグレーテッド・シッピング・サービシスは、リアルタイムで危険品の誤申告をチェックするシステムを改良したと発表した。誤申告をチェックする「ジム・ガード」に対して新たにAI(人工知能)をベースにスクリーニングソフトを実装し、申告されていない危険品を検知・識別する機能を向上させた。今回のシステム拡充により、ジムではサプライチェーンの安全性が格段に向上するとしている。

 新ジム・ガードは、荷主の貨物申告を早い段階でスキャンして、誤申告となる貨物についてチェックするもの。このシステムではAIを活用して、過去のデータに基づいて危険貨物を素早く見分けたりすることが可能となる。

 ジムのエリ・グリックマン社長は、「ジム・ガードの導入以降、数十件以上の誤申告を発見してきた。グローバルサプライチェーンにおいて誤申告は深刻な課題となっており、当社としては同システムのライセンスを商業的に提供する用意がある」とコメント。同システムを外販していくと述べた。

 コンテナ貨物の船積みに関し、荷主が危険品を一般品と誤申告する事例が少なくなく、それに起因するとみられる火災事故などが相次いでいる。コンテナ船社にとって誤申告は安全運航に大きな支障を来す重大な問題のため、高額な罰金導入に加えて誤申告を防ぐシステム導入が不可欠となっている。