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 印刷 2020年08月11日デイリー版3面

上新電機・三井倉庫ロジ、物流改革へ共同着手。大型施設に拠点集約

「ロジスタ・ロジクロス茨木彩都」の外観(完成イメージ)
「ロジスタ・ロジクロス茨木彩都」の外観(完成イメージ)

 上新電機と三井倉庫ロジスティクスは7日、物流改革に共同で着手したと発表した。両社で「物流センター開設プロジェクト」を設置し、外部倉庫を含め3カ所に分かれていた上新電機の物流拠点を大型物流施設に集約する。先端技術を活用し、運営効率も向上する。これにより、上新電機はEC(電子商取引)の出荷能力を2倍に高めるとともに、実店舗への商品補充なども迅速化・安定化する。

 上新電機によると、EC、実店舗向けともにリードタイムは3割程度短縮する見込み。物流保有アイテム数は現状から20%増、物流総在庫金額は10%減を計画している。輸送車両も10%削減できる見通し。

 新たな物流センターの延べ床面積は約11万6000平方メートル。阪急阪神不動産と三菱地所が大阪府茨木市に共同で開発する「ロジスタ・ロジクロス茨木彩都(A棟)」の全フロアを三井倉庫ロジが賃借する。来年夏ごろに稼働を始め、2022年春ごろに本格稼働させる予定。

 建物は地上5階建てで、免震構造。内陸部にあるため大規模災害発生時の事業継続性に優れている上、高速道路のインターチェンジに近く西日本を広くカバーできるロケーションとなっている。

 新センターでは販売チャネルの多角化に合わせてシームレスに在庫を一元管理し、あらゆるモノがネットにつながるIoT、AGV(無人搬送車)、物流業務補助システム、AI(人工知能)などを活用。最新鋭の物流業務プロセスを導入する。実店舗とECの特性に対応し、ビジネスの複雑性を軽減するITシステムを構築する。

 庫内には最新鋭のマテハン機器を導入する。ロボティクスを含め業務運営を合理化し、業務処理の自動化率を上げて人手不足のリスクに備える。物品移動はAGVなどが行うようにし、スタッフの歩行負担を減らす。自動製函(せいかん)・封函機などの導入も計画するほか、トラック予約システムによってドライバーと庫内スタッフの業務の効率化・負荷軽減も図る。

 上新電機は新センターによりEC需要の拡大に対応。実店舗向けも含めて物流を効率化し、安定した商品供給により顧客サービスの向上、ECと店舗販売の相乗効果を目指す。物流施設やシステム連携などの点で提案が優れていたことから、三井倉庫ロジをパートナーに選んだ。