MariTech Webinar Japan 2020 <日英同時配信>
 印刷 2020年07月31日デイリー版2面

現代重G、独自の電気推進船建造。国産技術で商用化推進

 韓国造船最大手の現代重工業グループは29日、ICT(情報通信技術)を利用した独自技術の電気推進船を建造すると発表した。国のプロジェクト向けで、グループの現代尾浦造船が蔚山情報産業振興院(UIPA)との間で建造契約を締結した。韓国では、電気推進システムはこれまで海外から輸入。今回の建造を通じて、国産技術による電気推進船の商用化につなげる。竣工は2022年10月を見込む。

 現代尾浦が建造するのは旅客船。長さ89・2メートル、幅12・8メートル、深さ5・4メートルで、375人の乗客を乗せ最大16ノットで運航できる。DC(直流)グリッドをベースとした電気推進船で、2元燃料(デュアル・フューエル)エンジンを搭載するほか、インテリジェント統合制御システム、リモート管制スマートソリューションなどを備える

 日本では昨年、大島造船所が自動操船が可能な国内初の完全バッテリー駆動フェリー(340総トン)を完成させた。ゼロエミッションを実現するとともに自動操船システムで自動着桟・避航なども実現しており、「シップ・オブ・ザ・イヤー2019」に選ばれた。

 このほか、旭タンカーが今年3月、世界初のゼロエミッション電気推進タンカー(499総トン)を2隻建造すると発表した。大容量リチウムイオン電池を動力源とし、舶用燃料供給船(バンカリング船)として東京湾内で運航される。船の仕様は同社とエクセノヤマミズ、商船三井、三菱商事が共同出資する「e5ラボ」が企画・デザインした「e5タンカー」を採用する。22年3月から23年3月にかけて順次竣工する予定。