船員支援キャンペーン第2弾
 印刷 2020年07月29日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】KR・現代尾浦・高麗海運、バラストフリー船開発へ。1800TEU型、年内にAIP

 韓国のKR(韓国船級)と現代尾浦造船、高麗海運は、バラスト水の容量を最小化もしくはゼロとして復原性を確保する「バラストフリー技術」を適用した1800TEU型コンテナ船を共同開発する。共同開発プロジェクト(JDP)を進める覚書(MOU)を20日に3者で締結したとKRが明らかにした。

 今回のMOUに基づき、現代尾浦はバラスト水の容量を最小化し排出を最低限に抑える船型と、バラスト水処理装置の搭載が不要となるバラストフリーの船型の2つのデザインで、フィーダーコンテナ船の基本設計を進める。

 KRはバラストタンクの安定性や適合性などを国際基準に基づいて検証する。

 新船型の共同開発は今年第4四半期(10―12月期)をめどに完了予定。正常に終了すれば、KRが基本承認(AIP)を付与する見込みだ。

 さらに、高麗海運が運航する既存のコンテナ船と新船型の運航効率や貨物積載能力などを比較・分析し、経済的で環境に優しいコンテナ船の開発につなげる。

 現代尾浦は2018年10月、独ベルンハルト・シュルテに引き渡した7500立方メートル型LNG(液化天然ガス)燃料供給船にバラストフリー技術を導入した実績がある。同技術について当時、居住区を前方に移して船底傾斜を活用することで、バラスト水を使わずに復原性の確保が可能になったとしていた。

 現代尾浦は「バラストフリー技術はLNG燃料供給船で導入実績がある。今回の共同開発を通じてフィーダーコンテナ船にも適用することで、バラスト水の排出を最低限に抑制、またはゼロにするエコシップの分野で強固な地位を固めたい」とコメントした。