船員支援キャンペーン第2弾
 印刷 2020年07月16日デイリー版1面

新型コロナ】フィリピン、移動規制を継続か。新規感染者が増加

 最大船員国フィリピン国内の移動規制の動向が注視される。新型コロナウイルスの感染が広がる中、フィリピン政府はマニラ首都圏などで移動規制を講じてきたが、16日以降の対応については15日午後時点でまだ明らかになっていない。だが、海運関係者は「フィリピンでは新規感染者が増加傾向にある。この時期に緩和するとは考えにくい」とし、引き続き移動規制が継続するとの見方を示す。

 外務省関係者や複数の海運関係者の話を総合すると、15日午後時点で、16日以降のフィリピン内の移動規制の動向は不明。関係者らは異口同音に「フィリピン政府は移動規制の期限最終日の午後になっても、今後の方針についての発表がない」と困惑の声を上げる。

 新型コロナの感染拡大を背景に、フィリピン政府は3月半ばにルソン島全域を封鎖。その後も同国政府は解除の期限延長を繰り返してきた。5月半ば以降は、地域によって規制に濃淡を付ける措置に転換した。

 直近では今月15日まで国際空港のあるマニラ首都圏を一般的隔離措置(GCQ)の対象地域に、セブ市を広域隔離措置(ECQ)の対象地域にそれぞれ指定する措置を講じていた。

 これらの地域の移動規制が今後も継続されれば、国外への船員の手配に支障が生じる事態も続く。

 国外の交代地への派遣を伴う船員交代への影響も生じることから、16日以降の移動規制の動向について海運関係者は高い関心を寄せていた。

 他方で、フィリピンの新規感染者数は2000人規模で推移しており、収束の兆しが見られない。