船員支援キャンペーン第2弾
 印刷 2020年07月13日デイリー版2面

ダイハツディーゼル・堀田社長、新中計の4本柱推進。「めざす姿は変わらず」

船用機関製造などを手掛けるダイハツディーゼルの堀田佳伸社長
船用機関製造などを手掛けるダイハツディーゼルの堀田佳伸社長

 舶用機関製造などを手掛けるダイハツディーゼルの堀田佳伸社長は10日、社長就任のオンライン記者会見を開き、海運・造船マーケットの回復の遅れで事業環境は非常に厳しいとした上で、「その中でも目指す姿は変わらず、着実な成長に向けて新中期経営計画で掲げた4つの重点施策を推進していく」と語った。(1面参照)

 発言要旨は次の通り。

■事業環境の見通し

 当社グループの主要顧客である海運・造船業界では、市況回復にはさらに時間を要するとの予測がある。新型コロナウイルスの感染拡大などで世界経済は減速の懸念もあり、短期的には非常に厳しい事業環境と認識している。新造船の受注はコロナ禍で急ブレーキが掛かっており、当社の事業に与える影響を精査中だ。

■経営計画の重点施策

 このような環境下でも目指す姿は不変だ。当社では、今年度から2022年度を対象とする新中計が始動した。19年度までに再構築した成長機軸を活用しながら、さらなる着実な成長を実現するため重点施策を進める。

 新中計で掲げた重点施策は、 1.新商品の市場投入による販売領域拡大や戦略的シェアアップ 2.グループ生産拠点の相乗効果による生産効率の向上 3.次世代エネルギーを視野に世界トップレベルの技術開発 4.ESG(環境・社会・ガバナンス)を意識した強固な収益基盤の確立-の4点だ。

■次世代燃料への対応

 ESG経営は初めて明確に掲げた。当社は内燃機関メーカーで、GHG(温室効果ガス)削減に向けた取り組みは不可欠。それに寄与するガス焚(だ)きエンジンなど、商品開発としての環境対応だけでなく、事業活動を通じたGHG削減にも積極的に取り組む。

 当面は2元燃料(DF)エンジンのラインアップ拡充と低燃費化が最優先だが、次のステップとして次世代舶用燃料への対応を進めるべく準備している。

■社長就任の抱負

 エネルギー需要の多様化やAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)技術を軸とした産業構造の変化など、各産業界は大転換期を迎えている。こうした中、先輩方が築いた伝統、強みを大切にしつつ変化を恐れず、スピード、実行力、現場主義を意識してグループの成長をけん引したい。