船員支援キャンペーン第2弾
 印刷 2020年07月08日デイリー版1面

マースク、欧物流KGH買収。ロジ機能さらに強化

 コンテナ船最大手マースクは6日、スウェーデンに本社を置く物流企業KGHカスタムズサービスを買収することで、同社株主ブリッジポイントキャピタルと合意したと発表した。マースクは今年4月、EC(電子商取引)物流に強みを持つ、米企業パフォーマンスチームの買収を完了している。欧州でも買収により、ロジスティクス機能の強化を進める。

 マースクはKGHを独立したブランドとして維持する。買収額は、26億スウェーデンクローナ(SEK、約300億円)。買収による連携が進めば、EBITDA(金利・税引き・償却前利益)段階でのシナジー(相乗効果)として500万-750万SEKを見込むとしている。

 マースクは2019年初頭に、傘下の物流企業ダムコから、フォワーディングを除くロジスティクス機能を継承。主力のオーシャン(海上輸送)と並行して、通関・配送などを含めたロジスティクス&サービス(LnS)事業の強化を進めてきた。

 マースクはさまざまな輸送モードで高い専門性を持つKGHを買収することで、特に通関サービスを強化できると強調する。また、デジタルソリューションに注力した戦略を推進している点も、マースクのデジタル戦略と合致したと説明している。

 KGH買収により、マースクの欧州での通関事業基盤は22カ国・年間通関件数238万件、売上高約1億9000万ドル(約203億円)まで拡大する。

 KGHはスウェーデン・イエーテボリに本社を置き、英国のEU(欧州連合)脱退など、制度変更に合わせた物流コンサルティングも得意としている。19年の業績は、売上高8億9000万SEK、EBITDA約1億6000万SEK、売上高EBITDA率は約18%だった。従業員数は775人。