船員支援キャンペーン第2弾
 印刷 2020年06月29日デイリー版2面

英運輸省、船員交代で国際サミット。7月、政府・業界が対策議論

 英国運輸省は25日、国連やICS(国際海運会議所)と連携し、船員交代問題に関する国際的なサミットを7月に開催すると発表した。船員の健康と安定的な海上輸送を維持するため、各国政府や業界が取るべき対策などを議論する。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のための渡航制限などで、船員交代が難しい状況が続いている。当初の乗船期間が満了しても下船できない船員は20万人を超えると推定されている。

 サミットでは、IMO(国際海事機関)のキータック・リム事務局長が特別講演し、船員交代が困難な状況が続けば人道危機に発展する恐れがあるほか、船員の送還を支援することは国家の義務であることを強調する予定だ。

 英運輸省によると、世界で120万人以上の船員が海上勤務している。新型コロナの影響で交代できずに乗船期間を超過している船員が、英国人2000人を含め20万人に上る。

 英国政府は新型コロナの世界的大流行が発生して以来、国籍を問わず7000人を超える船員の送還を支援してきたとしている。

 ICSのガイ・プラッテン事務局長は「世界貿易とサプライチェーンは、政府の不作為や官僚主義のために脅威にさらされている。物流を支えるキーワーカーを渡航制限から除外する行動を起こすべきだ」としている。