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 印刷 2020年06月18日デイリー版2面

MariTech】バルチラ、AI自律船計画に参画。高解像度レーダー提供

MariTech
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 欧州舶用メーカーのバルチラは16日、米国の海洋研究機関プロメアが主導する世界初の完全自律型無人調査船「メイフラワー号」プロジェクトに参画すると発表した。AI(人工知能)技術などを提供する米IBMと共に技術パートナーとなり、高解像度レーダーシステム「バルチラRS24」を提供。同船に搭載したカメラ、AIS(船舶自動識別装置)などと連動させ、自律運航をサポートする。

 「メイフラワー号」は今夏に海上試験を予定している。

 同船はプロメアとIBMの共同開発によるAIを活用した自律運航システム「AIキャプテン」を搭載する。

 同システムはIBMが提供するAI、クラウド、エッジコンピューティングなどの技術により、船舶自身が航行中の危険回避などの意思決定を行うもの。「バルチラRS24」はその核の一つとして機能する。

 「バルチラRS24」は、従来の船舶搭載型SバンドレーダーやXバンドレーダーの5倍の解像度を持つ。これにより混雑した海域や、船体に近い場所でのクリアな映像認識が可能で、潜在的な危険を特定でき、複雑な状況下での安全航行を実現する。

 また、映像認識とAISのデータを融合させることで、運航エリアの精度の高い海図の作成にも寄与する。

 バルチラは「今回のプロジェクトでは、当社の複雑なシステムを統合してきた経験と、有人・無人運航のノウハウが評価された」とコメントした。