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 印刷 2020年05月25日デイリー版3面

コントシップイタリア、欧域内で鉄道輸送拡充。コロナ混乱で陸送を代替

テスティ氏
テスティ氏

 コンテナターミナル(CT)運営などを手掛けるイタリア複合輸送業者コントシップ・イタリアは、欧州域内輸送でイタリア発着の鉄道輸送サービスを拡大している。欧州全域で新型コロナウイルスの感染が拡大し、越境陸上輸送に混乱が生じている。より安定した鉄道輸送により、荷主のサプライチェーン維持を輸送面から支援する。

 コントシップ・イタリアの広報担当ダイレクター、ダニエル・テスティ氏が本紙に書面で回答した。コントシップ・イタリアはイタリア第2のコンテナ港ラスぺチア港のラスぺチアコンテナターミナル(LSCT)や、同北東部ラヴェンナ港のコンテナターミナルラヴェンナ(TCR)などを運営している。

 国際港湾協会(IAPH)の環境イニシアチブ「世界港湾持続可能プログラム」(WPSP)内のCOVID-19(新型コロナウイルス)タスクフォース調査によると、調査対象となった港湾の12%で越境陸送の遅延(24時間以上)が報告されているという。うち6%は越境陸送そのものができない状態だ。

 欧州諸国での経済活動は徐々に再開しているが人の越境移動については依然として厳しく制限している。

 テスティ氏はこれらのデータを引用し「荷主はドライバーの移動を伴わない鉄道輸送へのシフトを進めている。われわれは(新型コロナの)インパクトを最小化するため、輸送モード転換プロセスを支援していく」と説明する。

 現在、LSCTなどのコンテナヤード、鉄道輸送は通常通り運営されているという。コントシップ・イタリアが運営するイタリア北部ミラノの内陸ターミナル「レイルハブミラノ」からは、ラスぺチアやジェノバ、ラベンナなどイタリア国内だけでなく、チューリヒ、ロッテルダム、ウィーン、デュイスブルク、ミュンヘンなど欧州周辺主要都市との間でも毎日鉄道輸送を運航している。

 「鉄道輸送は(トラック輸送に対して)『非接触型』で運営されている。われわれはイタリア政府の要請を順守しながら、全ての従業員の安全を確保している」(テスティ氏)

 生鮮輸送にも注力する。TCRでは4月から今月にかけて、ポテトやオレンジ、玉ねぎなどを積載した40フィート型リーファーコンテナ600本以上、貨物重量で1万6000トン以上が輸入されたという。トルコ、イスラエル、エジプト、キプロスなど東地中海との豊富な航路網を生かし、積み港から欧州全域の仕向け地まで最大5日で輸送を完了できるという。

 欧州域内輸送ではさらに、蘭鉄道輸送企業ディストリレールと連携し、ロッテルダム-イタリア北部間で、リーファー貨物にも対応した鉄道輸送を提供する。