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 印刷 2020年05月11日デイリー版2面

MariTech】DNV―GL、海運DX推進でMOU。アルファ・オリと

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 欧州船級協会DNV-GLとテクノロジー企業アルファ・オリ・テクノロジーズ(AOT)は4日、共同で海運業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進する覚書(MOU)に署名したと発表した。アルファ・オリが開発した「SMARTShip」システムを導入しデジタル技術の利用を試験的に行い、船主と船級の関係をさらに強化する狙い。両社はデータを共有し、業界標準の枠組みを構築するとともに、新しいデジタル技術のメリットを引き出すため既存の製品やサービスを強化する。

 「SMARTShip」は、複数のクラウド・サーバー上に構築された拡張可能なプラットフォーム。船上のさまざまなシステムから5000以上のデータポイントを収集し、エンジン、貨物、航法データなどを陸上へ送信する。

 収集されたデータには状態を監視している各種機器の情報が含まれており、航海中の総燃料消費量の最適化や予知保全など効率的な運航と性能管理が可能となる。システムはリアルタイムの位置監視により、いつでもどこからでも船舶との迅速な接続ができ、各種データを基に気象予測や法規制情報などの共有も行える。

 MOUでは、デジタル船級サービスのためのデータ交換、継続的な保証、遠隔操作と監視といった分野で検討していくことを確認している。

 アルファ・オリのラジェッシュ・ウニ共同CEO(最高経営責任者)は「このアプリケーションを導入することで、船舶の状態にリモートでアクセスでき、IMO(国際海事機関)やその他の規制に準拠しているかどうかを確認することができるという利点がある。このデジタルアプローチは信頼性が高く、効率的であり、コスト削減にもつながる」とコメントしている。