印刷 2020年03月23日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】NK・JMU・NAPA、実現可能性を確認。「3D図面承認」技術

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 日本海事協会(NK)は19日、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)、NK子会社で船舶設計・運航支援大手のフィンランドNAPAグループと共同で実施している技術検討プロジェクトで、「3次元CADモデルを利用した図面承認(3D図面承認)」に関するフィジビリティースタディー(実現可能性調査)を完了したと発表した。調査の結果、船級承認に必要な情報が3次元CADモデルを通じて確認可能で、NKの電子図面審査システムが同モデルにも対応可能と確認した。

 造船設計の分野では、2次元(2D)図面をベースとした設計から、3次元CADソフトウエアを活用した設計への移行が進行中。現在は2D図面が主流の船級協会の図面承認についても、3次元CADモデルの提出から審査完了までのスキームが求められている。

 こうした中、同プロジェクトは3D図面承認の実現に向け、NK、JMU、NAPAが図面承認での各プロセスで必要となる技術開発を検討するために発足した。

 今回のフィジビリティースタディーでは、JMUが設計・作成した30万重量トン型VLOC(大型鉱石船)の3次元CADモデルを対象に、NAPAが開発した造船設計用3次元CADソフト「NAPA Designer」をビューワーとして使用。構造設計の審査をNKがトライアルとして実施した。

 図面の提出・保管・審査結果の通知には、NKの電子図面審査システム「NK-PASS」を利用した。今後の3D図面承認の導入に向けた課題の整理も行った。

 NKは今回の調査結果について、「今後の技術検討や追加機能の開発の基礎になる」とした。