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 印刷 2020年01月29日デイリー版3面

賀詞交】物流連、生産性向上を推進。渡邉会長が強調

あいさつする渡邉会長
あいさつする渡邉会長

 日本物流団体連合会(会長=渡邉健二・日本通運会長)は27日、新年賀詞交換会を東京都内で開催した。主催者としてあいさつした渡邉会長は「長年の課題として生産性の向上がある。人手不足や働き方改革に対応できるよう、共同輸送などを活用し、約42%と言われる現状の積載率を50%に引き上げる必要がある」と強調した。また、サプライチェーン全体のデジタル化やプラットフォーム構築の動きについても触れ、規格化の必要性についても言及した。

 来賓あいさつでは、和田政宗・国土交通大臣政務官が「今年は総合物流施策大綱の最終年となる。強い物流の実現に向け、さらに連携を深めたい」と語った。

 賀詞交換会に先立って行われた新年特別講演会では、流通経済大学の矢野裕児教授と敬愛大学の根本敏則教授が講演。矢野教授は、「2020物流業界の課題と展望-先を読んだロジスティクスへの転換」をテーマにサプライチェーン全体の最適化のために輸送・入出荷情報など情報の共有化の必要性を訴えた。また、東京オリンピックへの対応について、昨年実施したアンケート結果を紹介し、今大会での取り組みが業界全体のレガシー(遺産)となると述べた。

 根本教授は、「コールドチェーン物流サービスの国際標準化」をテーマに、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域でのコールドチェーン(低温物流)の需要の高まりと日系企業の進出状況を紹介。保冷貨物の取り扱いやサービスについての国際標準化の進捗(しんちょく)について説明した。

 物流連は毎年新年の恒例として、物流業界団体の代表者が業界の展望を語る「新年の物流を語る会」を2012年から8年にわたって開催してきたが、今年は外部から講師を招き、講演形式で実施。会員企業から約400人が参加した。