印刷 2020年01月09日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】マースクタンカース、デジタル新会社設立。燃費最適化を支援

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 デンマークのプロダクト船大手マースクタンカースは7日、デジタルビジネスの新会社を立ち上げると発表した。不定期船の船主や船舶管理会社向けに、収益性向上とCO2(二酸化炭素)排出削減に寄与するサービスを提供する。

 同社が開発したソフトウエア「SimBunker」を提供することで、本船の航海速力やバンカー(燃料油)の購入、航路などの最適化を支援。総航海費用の最大60%を占めるバンカー支出の最適化を図る。

 新会社のCEO(最高経営責任者)には、マースクタンカースのCAO(最高資産責任者)を務めるソレン・C・メイヤー氏が就く。デジタルチームの人員が転籍するほか、新規採用も計画している。

 マースクタンカースは2016年以降、顧客やパートナーと共にデジタル技術の活用に向けた取り組みを戦略的に進めてきた。新会社の設立はそれらの取り組みの一つの成果になる。

 クリスティアン・M・インゲルスレフCEOは「環境問題など複雑で困難な課題を解決するため、デジタル技術の重要性は増している。タンカー業界のデジタルフロントランナーになるための投資だ」と、新会社設立の意義を強調した。

 ペーター・シュローダー氏率いる同社のデジタルチームは引き続き、17年に資本参加したカーゴメトリクス・テクノロジーズと緊密に連携し、同社のデジタルトランスフォーメーションを推進していく。