2019 日本コンテナ航路一覧
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 印刷 2019年08月14日デイリー版2面

自動車船/スクラップが進展。8月までで前年実績上回る

 完成車や建設機械などを運ぶ自動車船のスクラップ(解撤)処分が進んでいる。関係筋によると、今年に入り解撤された1000台積み以上の自動車船は13隻となり、2018年通年の10隻を上回った。用船市況の回復が見込みにくいため、スクラップを選択する船主が増えているようだ。

 スクラップされている自動車船は、主に1990年代前半に竣工した5000台積み以下の中小型船。

 英船価鑑定大手ベッセルズ・バリューによると、最近では邦船社が保有する90年竣工の4700台積み自動車船がライトトン当たり410ドルでスクラップ売船されたことが報告された。

 スクラップ売船が増えているのは、自動車船を貸し借りする際の用船料が低調な上、当面は用船市況の回復が見込みにくいためとみられる。

 遠洋航路の標準船となる6400台積みのスポット用船料は、足元で日建て1万5000ドル。引き続き同船型の平均コストとされる2万ドル台半ばを下回っているほか、4-6月比でも約1000ドル安い。

 5000台積みのスポット用船料は日建て1万1000ドル、4000台積みは1万ドル。6400台積み同様、中型船も春ごろと比べ1000ドル低い水準にある。

 船齢20年超の高齢船を抱える船主は低調な船腹需要などを勘案し、継続使用するよりもスクラップ処分を選択しているようだ。

 自動車船オペレーター(運航会社)は輸送能力の見極めに、より慎重になっている模様。夏季は季節要因で輸送ニーズが鈍るのに加え、米中貿易摩擦が自動車市場に水を差す恐れがあるためだ。市場関係者は「貿易摩擦が沈静化すれば、需給がタイト化する可能性もある」との見方を示す。