2019 日本コンテナ航路一覧
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 印刷 2019年08月14日デイリー版2面

九州発着の長距離フェリー/旅客・車両、4年連続増加。モーダルシフト進展も

九州航路では新造船投入の動きが続く(写真は来春竣工予定の阪九フェリー「せっつ」)
九州航路では新造船投入の動きが続く(写真は来春竣工予定の阪九フェリー「せっつ」)

 九州発着の長距離フェリー航路の需要が堅調に推移している。九州運輸局がまとめた長距離フェリー5社8航路の2018年度(18年4月-19年3月)の輸送実績は、車両(乗用車、バス、トラック)が17年度比1・2%増の122万2109台と、4年連続で増加した。トラック運送事業者に対する労務管理強化や運転手不足問題などを受け、モーダルシフトが進展。各船社によると、19年度もこうした流れは継続しているという。

 旅客も0・3%増の163万6596人と、4年連続のプラス。船舶の故障などによる運休の影響を受けたものの、新造船投入効果や運賃割引プランの広告宣伝強化が寄与した。

 九州発着の長距離フェリー航路は景気低迷や高速道路料金割引施策などの影響で輸送実績が落ち込んだ時期もあったが、ここ数年は上昇基調に。18年度のトラックなどの総自動車輸送台数は09年度比で19%増、旅客数は15年度以降160万人台で推移。18年度の乗船客数はこの10年で最も利用者数が少なかった14年度比で15%増えている。

 九州航路では輸送需要が活発化しており、各社は運航船の代替新造に伴う大型化に取り組む。15年に阪九フェリーが新門司(北九州市)-泉大津(大阪府)航路に2隻、名門大洋フェリーが新門司-大阪航路に2隻それぞれ新造船を投入。16年にはオーシャントランスが新門司-徳島-東京航路の運航船4隻全てを新造船に切り替えた。

 18年は、大阪-志布志(鹿児島県)航路にフェリーさんふらわあの「さんふらわあ さつま」(5月就航)と「さんふらわ きりしま」(9月就航)の2隻がデビューした。

 各社の大型新造船投入により、高まるモーダルシフト需要への対応が進む。船室は個室化やパブリックスペースの充実が図られ、旅客需要も増加傾向にある。

 20年以降も新造船への代替などが続く。阪九フェリーは20年春に新門司-神戸航路に「せっつ」がデビューし、同型のもう1隻も同年夏に就航する。さらに21年には、SHKライングループが横須賀(神奈川県)-北九州航路を開設する。

 18年度の輸送量の内訳は、車両は乗用車1%増の47万3092台▽バス2・3%増の4082台▽トラック1・3%増の74万4935台-だった。

 航路別のトラック航送台数を見ると、北九州-阪神37万5560台(1・2%減)▽中九州-阪神12万6303台(5・2%増)▽南九州-阪神14万2933台(0・3%減)▽北九州-京浜10万139台(9・2%増)。

 旅客輸送人員は、北九州-阪神84万1177人(3・6%減)▽中九州-阪神40万1624人(2・6%増)▽南九州-阪神35万4193人(7・2%増)▽北九州-京浜3万9602人(3・5%増)-だった。

 各社によると、19年度は4月から5月にかけての大型連休の際には旅客輸送が好調に推移したという。一方、8月のお盆休みは台風の影響を受けている。