2019 日本コンテナ航路一覧
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 印刷 2019年08月14日デイリー版2面

武漢港/阪神直航便、11月末開設へ。中国船社とベンライン合意

武漢市で覚書を締結
武漢市で覚書を締結

 中国最大の内陸コンテナ港、武漢港と阪神港を結ぶ初の直航コンテナサービスが11月末をめどにスタートする。武漢新港大通航運(WNPD)とベン・ライン・エージェンシーズ・ジャパン(BLAJ)が2日、航路開設に向けたコンサルティングなどに関する覚書を締結した。WNPDが保有する500TEU型船2隻を投入。上海接続に比べ、3日以上輸送時間を短縮する。

 関西地区と湖北省の交流イベント「対話湖北」が先ごろ武漢市で開催され、武漢-阪神直航便を含むさまざまなプロジェクトについて関係者間で合意した。

 武漢市を省都とする湖北省は自動車、鉄鋼、化学品、造船などの有力産業が集積する。日系完成車メーカーも進出し日本との貿易も活発だが、武漢港と日本の直航便がないため、上海など沿岸港でのトランシップ(積み替え)が必要だった。

 武漢市政府はこれまでも直航便の誘致に取り組んできたが、中国政府が進める「一帯一路」政策なども追い風に、具体化に弾みがついた。

 WNPDは華中港航物流集団(CCLC)傘下の海運会社で、アスファルトなどの化学品、石炭などを中国と日韓・東南アジア、豪州との間で輸送している。定航事業への進出は初となる。

 WNPDは昨年末、長江と外洋の双方を航行可能な設計の500TEU型2隻を発注。両船が出そろう11月以降、阪神-武漢サービスを開始したい考えだ。他のパートナー船社に貸船するか、自社運航するかを検討している。阪神港とのシャトル便であれば2隻で定曜日サービスの提供が可能だが、九州など寄港地を拡充する場合、他社との連携が必須となる。

 WNPDが運航船社として日中航路に参入する場合、BLAJが日本総代理店を務めることでも合意している。WNPDでは長期的に京浜、中部などへの航路拡大も視野に入れている。