2019 日本コンテナ航路一覧
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 印刷 2019年08月14日デイリー版3面

台風10号/阪神港で警戒感高まる。CTなど事前対策図る

 【関西】超大型の台風10号が西日本に接近する中、阪神港(神戸港、大阪港)で警戒感が高まっている。阪神港では昨年9月に台風21号が関西を直撃した際、高潮などで港湾施設やコンテナターミナル(CT)に大きな被害が出た。今回の台風も関西に近づく可能性があるのを踏まえ、13日時点で対策会議が開かれたり、ターミナルオペレーターが対策を始めるなど事前の備えが進む。

 気象庁によると、台風10号の中心気圧は13日午後0時45分時点で965ヘクトパスカル、大きさは風速毎秒15メートルの半径が800キロメートル以上の「超大型」。日本気象協会は台風が14日から15日にかけ勢力を維持したまま西日本に接近、上陸する恐れがあるとしている。

 神戸、大阪では既に台風への備えが始まっている。13日には神戸海上保安部が事務局となる台風対策委員会が開かれたほか、大阪でも市や大阪海上保安監部による同様の会議が開かれた。ともに気象庁関係者が出席し、対応を協議した。

 神戸海上保安部、大阪海上保安監部は会議を受け、阪神港や堺泉北港、阪南港などを対象に警戒や船舶の避難などの勧告を出すか決める。大阪市港湾局によると、コンテナ流出対策や上屋など建物の浸水対策について事業者に周知を進めている。

 既に神戸、大阪両港CTの各ターミナルオペレーターは事前対策に着手している。複数の関係者によると、実入りコンテナの段積みを下げる「段落とし」や、稼働しないガントリークレーンのアンカー係留などを進めているという。

 また比較的重い実入りコンテナを上段に積んだり、複数のコンテナを一つの塊としまとめて固縛するといった工夫を重ねる。台風の動向を踏まえ、状況に応じ空コンテナにも台風対策が施される見通しだ。

 昨年9月4日に関西を直撃した台風21号では、大阪湾に発生した高潮や暴風により神戸、大阪両港が被災。CTではヤード冠水やガントリークレーン損傷、空コンテナの散乱や海上流出といった被害が出た。