2019 日本コンテナ航路一覧
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 印刷 2019年08月13日デイリー版2面

潮冷熱/耐火性発泡スチロール発売。東京パラ、練習プールに採用

 舶用空調システムなどを手掛ける潮冷熱(本社・愛媛県今治市)が、建築部材などで活用できる燃えない発泡スチロール(超難燃性軽量発泡新素材)「カルック」の販売に乗り出した。7月に研究開発や製造販売を担う新会社「ウシオマテックス」を設立。既に2020年東京パラリンピックの練習用プールに指定されている東京都障害者総合スポーツセンター(北区)の天井材に採用されており、将来的には船舶の内装への応用も視野に入れている。

 「カルック」は、発泡スチロールが持つ軽量・断熱性といった特長に、火炎に接触しても燃焼しないという優れた難燃性が加わった新しい素材。加工がしやすいため、さまざまな建築材として使うことができる。

 潮冷熱の小田茂晴社長は「カルック」について、「発泡スチロールなので、水分を吸わないため重くならず、カビも生えないため、屋内プールの天井材として好評だ」と話す。

 大手流通グループのイオンが進める新規プロジェクトへの採用も決まっており、今後は「学校や公共施設でも安全を買うという需要があるので、営業展開をしていく」(小田社長)という。8月には東京都内の大学図書館への導入が決まった。

 また、耐火性が評価され、東京消防庁の消防士が着用する防火帽のライナーにも使われている。

 近年、東日本大震災や熊本地震といった災害の教訓を受け、地震の揺れで落ちにくく、たとえ落下しても下にいる人に被害を与えない軽い天井材の需要が増えている。建築現場でも人手不足と高齢化が進んでいるため、作業しやすく運びやすい建築材は、作業効率を改善できると期待されている。

 小田社長は「全くの異業種だが、新しいマーケットで商売をしたいという考えがあった。ゆくゆくは船の方にも使っていきたい」と語っていた。