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 印刷 2019年07月19日デイリー版1面

キプロスFSRU商談/日韓企業連合1次通過。商船三井・大ガス・サムスン物産など

 キプロス政府系の天然ガス会社が進めるFSRU(浮体式LNG〈液化天然ガス〉貯蔵・再ガス化設備)の調達商談で、商船三井と大阪ガスが参加するコンソーシアムを含む3つの企業連合が1次審査を通過した。今年の秋ごろまでには結果が出る模様だ。

 同国のLNG輸入ターミナルプロジェクトを主導するナチュラルガス・パブリック・カンパニー・オブ・キプロス(DEFA)がこのほど、入札の1次審査を通過した3つの企業連合を公表した。

 商船三井と大阪ガス、韓国のサムスン物産、ポスコ建設のコンソーシアムのほか、ギリシャ船社ガスログが参加する欧州勢、中国石油天然気集団が参加する中国勢が1次審査を通過した。

 キプロスは、既存の石油火力発電所の燃料転換を計画。EU(欧州連合)の助成金を受けて、石油よりも環境負荷の少ない天然ガスに切り替える予定だ。

 今回のFSRUの調達商談もその一環。FSRUを係留する桟橋、気化した天然ガスを送り出すパイプラインなどの建設工事もパッケージで提案することが条件になる。

 そのため海運会社とゼネコン海洋土木会社が企業連合を組成し、入札に参加した。

 FSRUを含むLNGの受け入れ設備は、完工後はキプロスの電力庁が買い取る。FSRUのオペレーションなどを企業連合の参加者が担うことになる。

 キプロスのLNG受け入れ基地は2021年の稼働開始を計画している。稼働までの時間は限られるため、FSRUはLNG船を改造して対応することになるとみられる。

 キプロスは、当初は天然ガスを発電燃料として使用する予定だが、産業用や運輸系燃料などにも用途を広げていく考えを示している。