2019 日本コンテナ航路一覧
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 印刷 2019年07月18日デイリー版2面

MariTech 海事未来図】CFD販売/水中ドローンで船体点検。国内造船所と実証実験

 パソコン部品サプライヤーのCFD販売(本社・東京都中央区)はこのほど、代理店を務める中国チェイシング・イノベーションの水中ドローン(小型無人機)「GLADIUS MINI(グラディウス・ミニ)」を使用し、国内造船所で船舶の水中点検の実証実験をした。入渠中の船舶の船底やドック付近の海底の様子などを測定し、水中ドローンを使った点検の実用性を確認した。

 船舶の水中点検は潜水士による調査を依頼する必要があり、潜水の深度・時間に制限があるほか、安全性の問題から調査できない箇所があった。CFD販売はこれに対し、水中ドローンを使用することで「調査コストを抑えつつ、潜水士が潜水できない危険箇所の調査も可能になる」としている。

 今回の実験は、5月に国内造船所の協力を得て実施。水中ドローンで入渠中の船舶の船底、スクリュー、舵やドック付近の海底を点検したほか、海底から船底までの間隔(浮上間隔)を測定した。

 この結果、ボール式進水装置がドック付近の海底に散乱していることや、新造船入水後のスクリュー稼働状況などを確認し、定期点検・清掃前のチェック作業もできた。

 「グラディウス・ミニ」はスラスター5基の搭載により、水中での繊細な操作が可能。船底やスクリューなどに近づき、水上からの操作で点検を円滑に行えたほか、4Kカメラで鮮明な映像も撮影できた。

 同機は作業員1人で持ち運び・操縦が可能な小型筐体(きょうたい)のため、低コストで手軽かつ安全に点検を行えるという。