2019 日本コンテナ航路一覧
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 印刷 2019年07月18日デイリー版2面

ケープサイズ市況/3万ドル突破。1年半ぶり。大西洋、需給タイト化持続

 鉄鋼原料などを輸送する18万重量トン型ケープサイズバルカーのスポット用船市況の上昇が続いている。主要航路の平均値が約1年半ぶりに日建て3万ドルを突破。ブラジル資源大手ヴァーレの鉄鉱石出荷が復調する中、船数が比較的少ない状況が継続し、先月来、大西洋での船腹需給のタイト化が顕著になっている。

 需要側の中国では粗鋼生産が活発で、輸送需要が引き続き生じている。また、スクラバー(排ガス浄化装置)のレトロフィット(改造工事)でドック入りも始まり、一時的とはいえ、船腹供給量が減少し、市況の押し上げ要因になっている。

 16日付の英ロンドン市場で、ケープサイズの主要5航路の平均値は3万157ドルと6営業日続伸した。3万ドル台は2017年12月以来、約1年半ぶり。前日比1578ドル高と大幅に上昇した。

 水域別では太平洋が2万7958ドル、大西洋が3万1800ドル。3月ごろのサイクロン被害で停滞していた豪州からの出荷も復調し、太平洋も新鋭船の損益分岐点2万ドル台前半を上回っている。

 「中国は鉄鉱石価格が高騰している中にあっても、粗鋼生産が活発で、ケープサイズの輸送需要につながっている」(邦船社の担当者)。今年1-5月の中国の粗鋼生産量は前年同期比10・2%増の4億488万トン。6月以降も堅調に推移しているという。

 また、中国は一部で鉄鉱石の調達の分散化も図っている。7月上旬にはウクライナ産鉄鉱石を輸入。用船レートは黒海発で5万ドル台と高値で「市況回復へ弾みを付けた」(同)。

 高騰するケープサイズ市況に引きずられ、中小型バルカー市況も上昇。16日付のパナマックス市況は1万6396ドル、ハンディマックス市況は1万434ドル。パナマックスが1万6000ドル台を付けるのは約6年半ぶりとなった。