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 印刷 2019年07月18日デイリー版2面

JMU/イージス艦「はぐろ」進水。弾道ミサイル防衛機能強化

進水した新型イージス艦「はぐろ」
進水した新型イージス艦「はぐろ」

 ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は17日、弾道ミサイル防衛(BMD)能力を持つ防衛省向けイージス・システム搭載護衛艦(基準排水量8、200トン)の命名・進水式を横浜事業所磯子工場(横浜市磯子区)で開いた。海上自衛隊が運用するイージス艦としては8隻目で、「はぐろ」と命名。艤装や海上公試を行った後、2021年3月就役を予定する。

 海自は弾道ミサイルから日本全体をカバーするため、4つの護衛隊群に2隻ずつ計8隻のイージス艦を配備する計画を進めている。

 「はぐろ」は昨年7月に進水した「まや」の2番艦として16年に予算化され、イージス護衛艦「28DDG」として建造が進められてきた。

 従来のイージス艦にはない新装備として、自艦が探知しきれない敵の巡航ミサイルや航空機の位置情報を味方の艦と共有し、対処を行う「共同交戦能力(CEC)」システムを搭載。日米両国が共同で開発に取り組む新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の発射能力も備える。

 機関は、電気推進とガスタービンを組み合わせたハイブリッド推進(COGLAG)を採用し、燃費の向上とライフサイクルコストの低減を図った。

 イージスシステムを含む調達費用は1734億円。全長170メートル、全幅21メートル、深さ12メートルで、最大速力は30ノット、乗員数は約300人となっている。

 式典には鈴木貴子防衛政務官をはじめ、海上幕僚長の山村浩海将、防衛装備庁の深山延暁長官、JMUの千葉光太郎社長が出席し、関係者ら2500人と共に命名を祝った。

 JMUは統合後、F35Aステルス戦闘機の搭載が計画されている「いずも」型護衛艦(19、500トン)や、「あわじ」型掃海艦(690トン)などの艦艇を建造してきた。イージス艦の建造は「はぐろ」が2隻目。前身の石川島播磨重工業(現IHI)が建造した「ちょうかい」(7、250トン)を含めると3隻目になる。

 今後、海自は19-23年度の「中期防衛力整備計画」に基づき、周辺海域の警戒監視を効率的に行うため、船体のコンパクト化と省人化を図った新型護衛艦(FFM)の新造や、より少人数で運用が可能な哨戒艦の整備にシフトする。FFMの18年度調達分2隻は、三菱重工業と三井E&S造船が昨年11月に建造契約を結んでいる。