2019 日本コンテナ航路一覧
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 印刷 2019年07月18日デイリー版3面

鈴江コーポ/バングラデシュで合弁会社。現地大手船社と基本合意

調印式の鈴江会長(右)
調印式の鈴江会長(右)
HRCのコンテナ船
HRCのコンテナ船

 鈴江コーポレーション(横浜市、鈴江孝裕代表取締役)は17日、バングラデシュの大手コンテナ船社・HRCシッピングの持ち株会社と現地合弁会社設立で基本合意したと発表した。鈴江コーポレーションとHRCは2014年に物流事業の提携強化と合弁会社設立を念頭に了解覚書(MOU)・友好同盟協定書(FAA)を締結しており、5年越しで合弁事業が成立した。今回の合弁会社設立でバングラデシュ国内全域をカバーする物流体制構築が可能となり、インドと東南アジアの間に位置する地理的優位性も生かし域内サービスを強化する。

 14日に同国の首都ダッカで、HRCグループ持ち株会社と鈴江コーポレーションとの間でJVA(合弁事業協定書)を締結した。今後、早期に合弁会社の設立手続きに入る。

 合弁会社「HRC-SUZUEロジスティクス(バングラデシュ)」は資本金約1600万円で、HRCグループが60%、鈴江コーポレーションが40%を出資する。HRCグループとの連携により、バングラデシュ国内の物流需要に対応できるようになり、高品質できめ細かい物流サービスの提供を図る。同時にHRCシッピングが運航する自社船(コンテナ船、RORO船)による日本寄港を視野に、海運事業にも今後注力する。

 HRCグループは1991年設立。ダッカに本社を置き、海運・物流関連業と、紅茶輸出業の2事業を中心に発足し、自社コンテナ船による海上輸送業と紅茶の一貫生産供給(栽培、加工、ブレンド、販売)で急成長を遂げた。現在は物流・フォワーディング(通関含む)、商業銀行(保険、信託)、不動産、小売流通、メディア(新聞社)など、30社以上のグループ企業を傘下に有する。

 約1億6000万人の人口を抱えるバングラデシュは、安価で豊富な労働力を背景にアパレル産業を中心とした労働集約型産業の一大拠点として高成長を維持する。インフラ投資需要も旺盛で、日本のODA(政府開発援助)関連プロジェクトも伸長している。

 鈴江コーポレーションの海外進出先は今回のバングラデシュで21カ国目。インドと東南アジアに挟まれたバングラデシュの地理的優位性に着目し、これまで構築してきた極東地域、東南アジア、インド、中東・アラブ諸国、欧州への物流ネットワークの強化と、同国の物流ニーズに対応するため合弁会社設立に至った。