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 印刷 2019年07月12日デイリー版1面

北米東岸航路/コンテナ船需給逼迫。パナマ運河喫水制限、OA欠便も影響

 アジア-北米東岸航路では7月以降、マースクやMSC、COSCOなどが臨時船を仕立てる動きが顕著となっている。アジア発北米東岸向けでは現在、パナマ運河の喫水制限により通峡するコンテナ船が積載制限を受けているため、スペースが逼迫(ひっぱく)。さらにオーシャンアライアンス(OA)が欠便を実施したことも、船腹不足に拍車を掛けている。

 パナマ運河庁(ACP)は6月末、同運河を通峡できる限界船型の喫水を、新パナマックス型対応の新閘門(こうもん)では13・41メートルから13・11メートルに、従来の旧閘門では12・04メートルから11・73メートルにそれぞれ引き下げた。渇水により湖などの水位が低下しているためという。

 これによりコンテナ船は通峡時に積載貨物の重量制限を課せられるため、積み高に大きく影響する。パナマ運河の渇水は5月からだが、「日本発でも引き受け制限のため需給が非常にタイトになっている」(船社の営業担当)。

 こうしたパナマ運河の喫水制限に加え、CMA-CGMやCOSCOなどのOAでは7月、北米向けで計3便の欠便を実施する。

 アルファライナーによれば、3便合計の削減幅は3万4250TEUになるという。欠便は荷動き低迷による需給調整ではなく、ドライドックに伴う船腹不足が理由とみられている。

 こうしたOAによる船腹削減を受けて、マースクやMSC、COSCOは7月5日から計6隻の臨時船を北米東岸向けに仕立てることが決まっている。内訳はマースク3隻、COSCO2隻、MSC1隻。船型は旧パナマクス型が3隻、1万TEU型1隻。残り2隻については調整中。

 このほか、マースクとMSCによる2Mは8月以降、イスラエル船社ZIMと共同で4500TEU型を投入した新サービス開設を予定する。サービス開始は8月中旬からを予定する。