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 印刷 2019年07月12日デイリー版1面

パナマックス市況/続伸1万4000ドル台、採算ライン超え。9カ月ぶり

 10日付の英ロンドン市場で、7万4000重量トン型パナマックスバルカーの主要航路平均のスポット市況が、前日比414ドル高の1万4300ドルに続伸した。同船型の平均的な損益分岐点とされる1万2000ドル前後を上回っている。航路平均が1万4000ドル台を付けるのは、昨年10月以来ほぼ9カ月ぶり。

 パナマックス市況が回復基調を強めているのは、大西洋水域の船腹需給がタイト化していることが主因。

 猛暑に見舞われた欧州向け石炭、南米積み中国向け穀物の輸送需要が旺盛で、大西洋ラウンドのスポット市況は640ドル高の1万7915ドルに上昇した。

 18万重量トン型ケープサイズの市況回復も追い風になっている。ケープサイズ1隻分の貨物をパナマックス2隻に分割して輸送する動きが出てきたためだ。

 太平洋ラウンドのスポット市況は199ドル高の1万1622ドル。大西洋水域の市況回復につられる形で、緩やかではあるものの上昇傾向にある。

 パナマックス市況の今後の動向について市場関係者は、「中国向け石炭などの輸送需要も旺盛なため、短期的には高原状態が続く可能性がある」との見方を示した。