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 印刷 2019年07月12日デイリー版3面

四日市港/最短陸送ルートPR。滋賀・近江八幡で説明会

滋賀県内の荷主・物流事業者など多数が参加した説明会
滋賀県内の荷主・物流事業者など多数が参加した説明会

 【中部】三重県の四日市港利用促進協議会は9日、滋賀県近江八幡市内で「四日市港説明会」を開催した。滋賀県内に拠点のある荷主、物流事業者などに向け湖東・湖南地域から最短の道路アクセスで四日市港を利用する方法などを紹介。地理的な優位性をアピールし、同港の積極的な利用を呼び掛けた。

 四日市港の概要説明では滋賀県内から同港への距離が他港に比べて短く、陸送コストを削減できる点を強調。同協議会が調査したさまざまなルートを紹介した上で、国道421号を走る独自ルートを推奨した。近江八幡市からの距離は70キロメートルで所要時間は約1時間半。途中、道幅が狭くなる地点があるが、国際海上コンテナの陸送が十分に可能なルートである点を、写真も交えて紹介した。

 近江八幡市をはじめとする湖東・湖南地域の大部分は、四日市港との陸上輸送コストが他港に比べ低くなることが考えられる、四日市港利用優位圏に含まれる。

 ただ、2013年度に実施された全国輸出入コンテナ貨物流動調査によると、湖東地域での輸出入コンテナの取り扱いは阪神港(大阪、神戸)が67%、名古屋港が23%に対し、四日市港は6%にとどまり、湖南地域はさらに減少する。

 説明会では四日市港の特長であるコンテナターミナルの待機時間が短い点、昨年リニューアルした補助金制度も説明した。

 続いて登壇した三菱UFJリサーチ&コンサルティングの宮下光宏氏は、交通インフラ整備による周辺地域への効果をテーマに講演。新名神高速道路・三重県区間開通による経済効果、四日市港利用や三重北勢地域の企業との連携・取引による滋賀地区の地域活性化など、具体的な数値も織り交ぜ解説した。

 その後の懇親会では、参加者が情報交換した。国道421号を利用して三重-滋賀間を頻繁に行き来するという参加者からは「距離が短く非常に便利」とコメントがあったほか、メーカーの物流子会社担当者は「本船スケジュールの都合で阪神港の利用を指定する親会社の貿易部門に、四日市港起用による物流コスト削減を提案する」と話していた。