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 印刷 2019年07月12日デイリー版3面

ラピュタロボティクス/日通倉庫に物流ロボ。年度内にも導入

日通の既存倉庫でAMRの効果を検証
日通の既存倉庫でAMRの効果を検証

 スイス・チューリヒ工科大学発のスタートアップ、Rapyuta Robotics(ラピュタロボティクス、本社・東京都中央区、モーハナラージャー・ガジャンCEO〈最高経営責任者〉)は10日、倉庫向け協働型ピッキングソリューション(AMR)の実証実験を日本通運の東京都内物流拠点で終えたと発表した。AMRの安全性や作業時間の短縮効果を確認したため、庫内作業の省力化・省人化に向け、今年度中に日通の既存倉庫への導入を目指す。

 ラピュタと日通は昨年10月に共同研究を開始。ピッキング作業の効率化と生産性向上、作業者の負荷軽減を図り、柔軟性・汎用(はんよう)性の高いAMRの検証を行ってきた。

 AMRとは人と協働する自律移動ロボットで、作業者はAMRのカゴにピッキングした商品を入れる仕組み。商品を持ち運んだり、カートを押したりする必要はない。ピッキング指示がロボットのモニターに映し出されるため、ピッキングリストも不要になる。

 既存倉庫のレイアウトやマテハン(荷役機器)を変更することなく、複数台を同時に導入可能。作業量の増減にも柔軟に対応できるメリットがある。

 ラピュタと日通は、倉庫内のピッキングエリアで実証実験を実施。同一の出荷オーダーを使い、人だけで作業を行った場合とラピュタのロボットを併用した場合の歩数、移動距離、ピッキング終了までの総作業時間などを比較し、ロボットの併用効果を確認した。今後はAMRの実用化に向け、9月をめどに再度実証実験を行い、評価・検証を重ねる。

 ラピュタはさまざまなロボットをクラウドで制御・運用するためのプラットフォーム(PF)を開発しており、PFのユーザーはシステム構成要素を一から作り上げる必要がなくなる。昨年度は日本郵便と共同で、ロボットアームと無人搬送車(AGV)でゆうパックなどの作業を自動化する実験を行った。